Epstein-Barr ウイルス(EB ウイルス)(二村 聡の消化管病理用語集)

Epstein-Barr virus

ヒトヘルペスウイルス科に属し、約175kbpの二本鎖DNAをゲノムとするウイルスです。

なお、分類学的に正式な名称はhuman herpesvirus 4です。

EBウイルスという名称は、本ウイルス粒子を発見した英国の病理学者 Michael Epstein博士と、その研究室に在籍していた大学院生 Yvonne Barr の名前に由来しています。

Epstein博士は、ウガンダで経験したBurkittリンパ腫症例の生検組織の培養腫瘍細胞のなかに典型的なヘルペスウイルス粒子を見出しました。

このことを1964年にLancet誌に報告しました。

感染は普遍的で、幼少期までに70%、25歳までにほぼ100%感染すると言われています。

感染後、ウイルスはB細胞に潜伏感染し、終生維持されます。

初感染の多くは不顕性・無症状ですが、ウイルスの再活性化が起こると唾液に排泄され、咽頭・扁桃に病巣を形成し、思春期以降感染の約半数は「伝染性単核症」として発症します。

その他、本ウイルスは上咽頭癌、一部の胃癌、Burkittリンパ腫、AIDS患者の日和見B細胞リンパ腫の発症に関与することが知られています。

 

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著者

  • 二村 聡 : 福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科

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